少女漫画の世界

~乙女のバイブルよ永遠に~

天堂家物語(斉藤けん)1巻

待望の第1巻「天堂家物語」が発売されました!ララDXで連載中なので、発売まで長かったです…以下、ネタバレ含む感想です。

 

 

天堂家物語(1) [ 斎藤けん ]

 

 天堂家(名家っぽい)に花嫁がきたところから物語スタートです。しかし、しょっぱなから花婿・天堂雅人がえらくご立腹です。それもそのはず、花嫁はニセモノだったのです!

 

本物の花嫁である伯爵令嬢・鳳城蘭は、天堂家の物騒な跡目争いを恐れてお嫁に来る途中で逃亡して川に身を投げちゃいます。それをたまたま助けた娘が、自ら身代わりを申し出てニセモノ花嫁としてやってきたというわけでした。

 

捨て子だったところを、山奥に暮らしていた「じっちゃん」に拾われたというその娘。1番辛い設定なのが「じっちゃん」が亡くなって、後を追おうとしましたが失敗して死に場所を探してるんです。しかも、人助けを信条としていた「じっちゃん」に自分で命を絶つことを許してもらうため、人を助けた結果として死にたいと。鳳城蘭の身代わりになったのも、ばれて殺されるならそれで良いと。

執念です。すごいです。ずっと一貫してます。

 

作中、娘はいろんな人を助けて死のうとするのですが、「じっちゃん」に体術・棒術・弓術・薬法・蘇生法などを教わっていて生きる術に長けているので、なかなか死ねないんです。でも彼女は「じっちゃん」がいないのに、生きる意味がないともがいてる…

雅人は娘のそれら特技に利用価値を感じ、娘が「じっちゃん」に向ける執念を自分に向けさせて利用したいと思います。彼は天堂家の中でなにやら野望がある様子…

 

スポンサーリンク

 

そんな彼が取った行動は…

 

娘と「じっちゃん」が住んでいた家を燃やします。

「じっちゃん」の位牌を踏みつけます。

 

心の支えだった「じっちゃん」との思い出が壊されて、精神的にぼろぼろの娘。

そんな娘に雅人が言います。

「お前に生きる意味を与えてやる 蘭 死ぬときは俺を守って死ね」

あんた、彼女にあれだけ散々なことしといて…!

 

でもこの後、娘はめちゃめちゃ吹っきれて「雅人様を守って死んで晴れてじっちゃんのところに行きます!」と、じっちゃん(位牌)に報告しているので、これで良かったみたい…生きる意味ができたということなんでしょう。

 

引き続き、天堂家で鳳城蘭の身代わりをつとめる…というところで2巻に続く!です!

途中の雅人のセリフでお分かりの通り、主人公の娘はずっと「蘭」と呼ばれていて本名が出てきません。「じっちゃん」にも「チビ」と呼ばれていたみたい…もともと捨て子だし、名前とか戸籍とか無いってこと??そのあたりも気になります。

 

スポンサーリンク