少女漫画の世界

~乙女のバイブルよ永遠に~

マダム・プティ(高尾滋)6巻

ついにマダム・プティ6巻が発売!ニーラムの過去編も少しずつ謎が明かされてきました。

以下、ネタバレ含む感想です。

 

 

マダム・プティ(6) [ 高尾滋 ]

 

この6巻はなんといっても、ニーラム可愛い!

照れたり、泣いたり、怒ったり、感情表現が豊かな人物ですよね。今巻も彼のいろんな表情が満載です。

特に自分の侍従にヤキモチ焼いちゃうニーラム可愛い!!

侍従に万里子を囲えばと提案されて照れちゃうニーラム可愛い!!!

ニーラム好きにはたまらない一冊です!

 

5巻で肩を負傷して外出禁止のため暇をもてあます万里子。

「動く景色が好き、私は…やっぱり新しい世界が好き」と言う彼女を、ニーラムが飛行機で空に連れて行ってあげる行動力には笑いました。しかも自分で操縦するなんて!免許持ってたの?この時代はいらないの?

…万里子は乗馬を俊様に教えてもらったと言っていたので、対抗したんでしょうか。とにかくニーラム可愛い!!!!

 

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しかし、自分の過去へ立ち向かいながら万里子への思いを大きくするニーラムと兄パドマの過去話との対比が切なかったです。

パドマの母親は全て自分の思い通りにしたい人だったらしいです。元々のパドマの婚約者を亡き者にしてまで(?)自分のお気に入りの娘とパドマを結婚させたり、気が進まないパドマをアヘンで酔わして妻と床を共にさせたり…パドマのけっこう大変そうな過去は色々わかりました。

 

しかし衝撃だったのは、パドマの奥様が娘を出産した日のパドマのモノローグです。この日、パドマはかなり追い詰められています。自分の意思を無視してどんどん動いていく現実に…その中でマヤ(ニーラムの母)とのやりとりだけが彼のやすらぎのような様子…

「私の正気を唯一保つもの 愛してる マヤ」

ってそうなの!?そうなっちゃうの!?

お兄ちゃん、よっぽど大変だったんだね…まあ惚れるよね…彼女、美人だしね…

しかし、パドマがマヤを殺したとされる事件の真相は次巻で明かされる模様。ひっぱるね。

 

もちろん(笑)、万里子は今巻でも災難に巻き込まれてしまいます。パドマの一味(パドマの母がパドマのお世話を頼んでいる人たち)に、ニーラムをおびき寄せるためのエサとして誘拐されてしまうのです。大和撫子としてどんな場面でも果敢に立ち向かう彼女…しかし彼女は新婚旅行から相当疲れちゃってると思います。救出に来たニーラムに肩を抱かれてほろりと涙する場面は胸を打たれました。まだ16歳だもん~。

 

万里子救出には、パドマがニーラムを連れてきてくれるのです。実は、この誘拐はパドマ以外の人たちの暴走なんです。その中にジュリアが加わっていますが、彼女はニーラムを殺すしかパドマに生きる道がない、なんとしてもパドマに生き延びてほしいと考えてのことです。

 

乱闘で怪我をしたパドマの手当てができるジュリア以外の誘拐犯を薬で意識を奪い、静かになったところでニーラムがパドマに切り出します。そしてパドマの口から告げられる言葉。

「船を降りたら全てを……話す」

「あの日何があったのか……」

「何故お前の母ーーマヤ様を……」

「私が殺して……しまったのか」

ここで6巻が終わり!マダム・プティ7巻へ続きます! 

冷静になって今後を予想すると、万里子とニーラムがくっつくと大きな障害がありますよね。なんせ藩王国の王子様(跡取り候補)だし。外国人と結婚していいんでしょうか…そもそも万里子が堅苦しい後宮におさまって幸せだと思えないし…少女漫画なのでお妾さんになるという展開はないだろうし(万里子の性格的にもありえないですよね)

とにかく万里子が今度こそ幸せになりますように!次巻を楽しみに待ちます。

 

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