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少女漫画の世界

~乙女のバイブルよ永遠に~

【完結済み】懐かしい名作おすすめ少女漫画12選

おすすめ

懐かしい名作おすすめの少女漫画を紹介!完結済みの作品です。コメディやシリアス、ジャンルごちゃまぜです。

全体的にネタバレなので注意です!  

 

 

OZ

OZ(第1巻) [ 樹なつみ ]

 

大きな戦争で人類全体が壊滅状態となった近未来世界が舞台です。飢えも戦争もないOZ(オズ)という科学者たちが創った伝説の科学都市を目指す、ヒロイン・フィリシアと彼女の傭兵・ムトーのお話です。科学者でOZにいるというフィリシアの兄・リオンに誘われてOZを目指すフィリシアですが、だんだん残酷なOZの正体が明らかになっていきます。

「核戦争後の荒廃した近未来のファンタジー」って90年代によく見かけた設定ですが、この作品は人造人間を登場させての切ないお話が上手いです。名台詞「おれな…心は…あいつの所に置いてきてしまったんだ…だから…(中略)これで良ければ…おまえに…やるよ…この体…おまえに…やる―――」からのラストシーンの一面の麦畑は涙なしには読めません。

 

先生!

先生!(1) [ 河原和音 ]

 

女子高生ヒロイン・島田響とその学校の教師・伊藤貢作の青春ラブストーリーです。少女漫画には、教師と生徒の恋愛ものっていっぱいありますよね。少女にとって身近な「大人の男性」である先生は憧れの存在。

でも大人になってから読むと、教師が生徒に手を出すなんて倫理的にどうなんだ…ともやもや思ってしまうことがないですか?しかし!本作は不器用な伊藤先生の葛藤やの揺れる思いをしっかり描写されていて、そんな気持ち悪さがない!そうだよね。先生って生徒から見ると大人だけど、まだそんな完璧な大人じゃないよね。大人になってから読むとなんだか伊藤先生に共感しちゃったり。「教師もの」のジャンルでは一押しの名作です。

 

ニューヨーク・ニューヨーク

ニューヨーク・ニューヨーク(第1巻) [ 羅川真里茂 ]

 

ニューヨークを舞台にゲイの人々を取り巻く問題をテーマに描かれています。主人公・ケイン・ウォーカーメル・フレデリクスの男同士の恋愛を軸に、2人が様々な問題に立ち向かいながら幸せになります。どシリアスです。けっこう辛いエピソードも出てきます。(作者の絵柄のせいもあって)作品全体が濃いです。これを「花とゆめ」で連載していたなんて…

ゲイであることを周囲に隠しているケイン、元彼との別れが心の傷になっているメルHIVで亡くなるゲイの同僚、ゲイを嫌悪するクリスチャンの母親…登場人物がそれぞれ自分の信じる生き方と矛盾と偏見と戦っています。

 

甲子園の空に笑え!

甲子園の空に笑え! [ 川原泉(漫画家) ]

 

川原教授流スポコン漫画です。新任教師・岡真理子(野球未経験)が超弱小野球部の監督を任され、「県予選1回戦突破」を部員9名と目指します。あれよあれよと、県予選どころか甲子園へ出場してしますが――!?というお話です。しかし、このスポコンかなりゆるいです。このノリが大好きです。

ちなみに文庫版に同時収録されている「銀のロマンティック…わはは」は私のベスト川原作品の一つです。こちらは当時まだ珍しかったフィギュアスケートのお話です。スポーツものなのに読後感の切なさは秀逸です。タイトルがまた効いてます。

 

薔薇のために

薔薇のために(第2巻) [ 吉村明美 ]

 

唯一の身内である祖母を亡くしたヒロイン・枕野ゆり(ぽっちゃりブス)は、自分が大女優の隠し子であることを知り、母に会いに行きます。そこで個性的な3人の異父姉兄弟(全員美形)と出会い、さらに複雑な出生の秘密が明かされます。母と姉兄弟から、最初は家政婦代わりにぞんざいな扱いを受けるゆりですが、その純粋な性格からだんだん皆に受け入れられていきます。

意地悪そうな家族ですが皆それぞれ胸に抱えた思いやトラウマがあって、それらがゆりを中心に大きく動いていく作品です。笑える場面もいっぱいですが、思わずほろっとくる場面・台詞もいっぱいです。私のおススメは次兄のです。初期とのふり幅に注目です。

 

世界でいちばん大嫌い

世界でいちばん大嫌い 完全版(1) [ 日高万里 ]

 

女子高生ヒロイン・秋吉万葉とオネェ系?美容師・杉本真の恋愛ストーリーなのですが…最初に言っておきます。なかなかくっつきませんよ。2人の家族の問題とか周囲の人間のお話だとか、寄り道いっぱいです。ですが、どの問題も少女漫画的解決するから心配いりません。

少女漫画はくっつくまでが楽しいと思っている私はいいですが、じれったいと思う人もいるかな。でも女子高生らしさというか初々しさがあって万葉は可愛いです。万葉の弟妹のお話が「秋吉家シリーズ」として、いっぱい出ています。時系列はどれも本作の後になっているので、万葉のその後が垣間見れます。

 

輝夜姫

輝夜姫(第1巻) [ 清水玲子(漫画家) ]

 

女子高生ヒロイン・岡田が2人の少年にヘリコプターで(!)誘拐され、米軍主催の非公式キャンプに参加させられる…ところからお話が始まります。すごい設定ですね。すごい設定はまだまだあります。実はは赤ちゃんの頃たけやぶに捨てられていて、なんやかんやあって今は養母とその実子・まゆと生活しています。養母には同性愛的行為をさせられるし、まゆには異様なほど執着されて束縛されてるし…実は養女としてが引き取られる前に暮らしていた施設はなんとーー!という具合にすごい設定はまだまだ続きます。書ききれません。

長期連載のため、途中でストーリーがかなり迷走してます。清水先生は短期連載の方がお得意なのかも。でもそれを補って余りあるほど、画面の美しさ・キャラの萌え要素・圧倒的な世界観です。BL描写がお嫌いな方はご注意を。途中で出てきます。

 

BANANA FISH

BANANA FISH(第1巻) [ 吉田秋生 ]

 

ニューヨークのスラム街でストリートキッズのボスをしているアッシュと偶然出会った日本人大学生・奥村英二の友情物語です。ふたりは謎の「バナナフィッシュ」という存在を追ううちに、どんどん大きな事件に巻き込まれていきます。

アッシュは孤独で心に傷を抱えた超・超・超絶美少年(しかもIQ180以上)なのに対し、英二は優しい平凡な日本人。しかしアッシュの心の闇を溶かしたのは英二の見返りを求めない愛と友情なのです!ここがたまらん!愛といっても恋愛ではなく人間愛です。そんな英二アッシュの中で唯一無二の存在になっていきます。友情と恋愛のギリギリのラインでふたりは固く結ばれるのです。

話の構成も良くできていて、最後までドキドキさせてくれます。ラストシーンは是非ご自分で確認してください!不朽の名作ここにあり、です。

 

キス

キス(第1巻) [ マツモトトモ ]

 

女子高生ヒロイン・小川加恵と彼女のピアノ講師・五嶋の恋愛ストーリーです。どSな彼と振りまわれるヒロインという話自体は普通の少女漫画です。(と見せかけて、実はヒーローの方がヒロインに振り回されているのもお約束ですよね。)

しかしピアノの楽曲がモチーフになったり、モノローグ・画面構成・台詞回しなど「魅せる演出」が素敵です。独特のテンポというかおしゃれなセンスが本当に引き込まれます。おしゃれ!タイトル通りキスシーンがしばしば出てきますが、どれも絵になるシーンです。ただの少女漫画恋愛ストーリーと侮らないでいただきたい。

 

Mars

Mars(2) [ 惣領冬実 ]

 

内気で地味なヒロイン・麻生キラと学校一のモテ男・樫野零の恋愛ストーリーです。内気で友達のいないキラがだんだんに惹かれていく様子を微笑ましく読んでいたら、あらあら…え!?と衝撃のキラの過去が明かされ、続いての過去も明らかになり…重いです。

どんなことがあってもお互いを思う強さが揺るがない絆は、出会うべくして出会ったまさに「運命の恋人」という感じです。オートレースという非日常の世界も要素になって、ただの高校生恋愛の重さではないです。

 

残酷な神が支配する

残酷な神が支配する(第1巻) [ 萩尾望都 ]

 

母子家庭で母親思いの高校生・ジェルミが巻き込まれていく、残酷な世界です。うん。まさにタイトル通り。

母親が再婚し、継父から性的虐待をされるが、精神的・肉体的に弱い母親を思って母には相談できないジェルミ。あまりにエスカレートしていく行為に我慢できなくなったジェルミは、継父の殺害を計画します。これがさらなる悲劇を招いてーー!?明るく普通の高校生だったジェルミがどんどん転落していっちゃいます。見ていてこっちが辛くなるぐらいです。 

 他者を信用できなくなってしまったジェルミ。彼の救いはこの世界にあるのか。人の破滅と救いを描いた名作です。

  

×-ペケ-

×-ペケー(第1巻) [ 新井理恵 ]

 

ある高校を舞台にした4コマ漫画です。主人公が1人ではなく、小題ごとに主人公がいて、それぞれが独立した話として連作になっています。

それまで4コマといえばデフォルメされたキャラでほとんど描かれていたのに、本作はほぼ9頭身キャラが登場するという画期的な作品です。こんな小さなコマにこんなに描き込んで…しかもかなり笑いがシニカル・シュール・被虐的…面白いです。

4コマの作品内容も面白いのは間違いないのですが、小題横の作者コメントがだんだん壊れていくのも気になります。新井先生…精神的に大丈夫ですか…?