椿町ロンリープラネット(やまもり三香)1巻
「ひるなかの流星」でご存知の方も多いはず、やまもり三香先生の新連載「椿町ロンリープラネット」です。表紙の可愛い女子にドキドキ…
以下、ネタバレ含む感想です。
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ヒロイン・大野ふみは父の借金返済のために、「木曳野暁(きびきの・あかつき)」という作家先生作家の家で住み込み家政婦をすることに。どんなお堅い文豪の作家先生かしら…とドキドキしながら先生のお宅に到着すると、そこには怪しい青年が倒れていて…!?
そうです、その青年こそ木曳野暁先生です。少女漫画における王道の出会いです。
ふみが家政婦だと知って「小娘じゃねぇか めんどくせぇ」と言ったり、
ふみの居住空間としてパーテーションで区切っただけのスペースを与えたり、
家政婦として面倒をみようとするふみに「家族ごっこなら家でやれ」と言ったり…
すごく嫌な作家先生です。
でも木曳野先生は仕事熱心で(ふみは小説を読んでファンになります)、ふみの父親は出稼ぎに行っていてふみは一人きりになっていると知ると、心動かされたらしくちょっと優しくなります。ちなみにふみのお母さんはすでに亡くなっています。
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父と暮らしていたアパートが懐かしくなってアパート前で立ちすくしているふみを木曳野暁先生が迎えにきたり、
ふみの居住空間に木曳野暁先生は自分の寝室を明け渡したり、
木曳野暁先生がふみに「おかえり」と言ったり…
2人が仲良くなる王道展開がサクサクスピーディです!
ある日、下着ドロボーと遭遇したふみを木曳野先生が助けてくれます。今まで頼りない父を支えて一人で家のことを引き受けてしっかり者として頑張ってきたふみ。今回の件で「オレが守ってやる 頼れ」と言ってくれた木曳野先生に対してこう思います。
「あの時 先生の声がした瞬間 私は今まで感じたことがないくらい 安心したんだ」
だよね~~~!そうなるよね~~~!
2人が順調に距離を縮める一方で、ふみのクラスに転校生・相生一心が転入してきます。昔、ちびっ子マラソン大会で優勝商品目当てのふみに負けた一心は、ふみに恨みを持っています。
ふみは宝物を一心に拾われて、一心の「子分」にさせられます。好きな子をいじめる小学生のようですね。今後、彼は立派な当て馬に成長してくれるんでしょうか?期待です。
熱を出した木曳野先生のお世話をしている中で、先生の優しい顔を新たに知って嬉しいと感じるふみ。「この感情は なんなのかな?」って、あんたそりゃ恋ですよ。
そんなこんなで2巻に続きます!
木曳野先生がふみのことを「娘」って呼んでいるのが可愛いです。いつか名前で呼ぶんだろうな…と思うと少女漫画好きの胸が熱くなります。
全体的に王道設定で王道展開な1巻でした。同居ものがお好きな人には外さないな、という感じです。ありがちとも言えなくないような。それにしても、ヒロインのセーラー服にエプロン姿がたまらんです。
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